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アブダビの国立図書館・公文書館は、国の歴史や遺産の宝庫です。この主要な研究・所蔵施設では、UAEと湾岸地域のあらゆる文書を保管して記録しています。この施設は元々、UAEを創建して建国の父として知られている、故シェイク・ザイード・ビン・スルタン・アル・ナヒヤーンにより、1968年に文書・調査センターとして創設されました。現在の姿になったのは2014年で、公文書の収集と保管を通じて文化と歴史に関する認知を高めると共に、貴重な研究資料を公開しています。
この先駆的な施設は、UAEの歴史とアイデンティティを人々に伝えることを目指しており、同地域に関連のある無数の文書を通じて、これまでの経験を掘り下げ、歴史や遺産との接点を市民に提供しています。豊かな社会づくりを目標に掲げるNational Library and Archives(国立図書館・公文書館)は、会議やセミナーに加え、地域的および国際的な展示会を開催することで、UAEの歴史に創造性と学術研究を融合させることを促進しています。
National Library and Archives(国立図書館・公文書館)では、文書の修復と保存に加え、文書の翻訳や電子的な保管も行っています。ユネスコ、国際公文書協議会 (ICA)、国際図書館協会連盟 (IFLA)、GCC国家の研究センター事務総局といった国際機関のメンバーである同館は、UAEのストーリーを紡ぎ続けるうえで重要な役割を果たしています。
カスタマー・ハピネス・ホール
National Library and Archives(国立図書館・公文書館)には、研究者向けに特別に設計されたカスタマー・ハピネス・ホールがあります。訪問者が同地域の遺産や歴史を調査したり発見できるよう、最先端のさまざまなハードウェアとソフトウェアが備わっています。このホールにはデジタルロッカーも設置されているため、研究者は歴史的な紙の文書に危害をおよぼす可能性のある私物をすべて預けることができます。図書館の近くに位置するこのホールは、最先端の科学研究施設と機器を備えています。
Emirates Library(エミレーツ図書館)
Emirates Library(エミレーツ図書館)は特別な研究施設で、研究者や意思決定者、大学院生向けにサービスを提供しています。同図書館では、読書施設、貸出カウンター、レファレンスカウンター、電子資料、コピーなどのサービスを提供しています。Emirates Library(エミレーツ図書館)は、主にUAEや湾岸地域、さらには世界に関連するトピックを扱っており、米国議会図書館の分類システムを採用しています。国際規格にもとづいた様式のリーディングルームが併設されており、WiFiや研究者向けのレファレンスサービスを提供しています。
Sheikh Zayed Bin Sultan Hall(シェイク・ザイード・ビン・スルターン・ホール)
Sheikh Zayed Bin Sultan Hall(シェイク・ザイード・ビン・スルターン・ホール)では、アラブ首長国連邦の歴史に親しむための写本、文書、写真、地図が常設展示されています。UAEの創建者であり建国の父でもある、故シェイク・ザイード・ビン・スルタン・アル・ナヒヤーンを追悼するセクションも設けられています。このホールでは、500年以上にわたるUAEの歴史を包括的に紹介しています。考古学的に貴重な遺産や歴史的文書など、UAEの人々が真珠の採取を始めた時代から続く、国の歩みを物語るさまざまな資料をご覧いただけます。このホールは、訪れた人々がUAEの豊かで興味深い歴史を垣間見られる窓のような存在です。同ホールで最も古い時代の文書は、1502年に作成されたポルトガルの「カンティーノ図」で、湾岸地域を描いた最初の地図とされています。
Sheikh Mohamed Bin Zayed Hall(シェイク・モハメド・ビン・ザイード・ホール)
Sheikh Mohamed Bin Zayed Hall(シェイク・モハメド・ビン・ザイード・ホール)には仮想現実シアターが設置されており、現実とフィクションを融合させた印象に残るインタラクティブな3D環境を提供しています。ここではUAEの歴史をドキュメンタリーで紹介しており、洗練された視聴覚システムによって、訪れる人々はUAEの過去と現在の発展を仮想世界で疑似体験できます。同シアターで上映されるドキュメンタリー作品は、来場者に強い印象を与えます。特に、学生や子どもたちにとっては、写真を通して過去を垣間見る貴重な機会となります。また、このシアターは小規模な会議にも最適です。