アルダー本社ビル

都市と海の壮観な景色を一望できる高台の半島に建設された、アラビア初の円形ビルです。革新的なデザイン、視覚的なインパクト、そして優れた機能性を備えたこの高さ110メートルで23階建ての建物は、国際建築団体エンポリスにより「世界で最も華やかな企業オフィスの一つ」に選ばれました。また、2008年のビルディング・エクスチェンジ・カンファレンスでは「最も未来的なデザイン賞」を受賞しています。

 

革新的な半球状の建物はMZアーキテクツによる設計で、2つの円形の凸面ファサードが、細い帯状の窓ガラスでつながる構造になっています。印象深い全面ガラスの構造は立面が完全な円形であり、あらゆる方向に曲線を描いています。

このプロジェクトは、米国グリーンビルディング協会のLEED認証基準に沿って開発された環境配慮型の建築です。アブダビで最も早い時期に建設された環境配慮型の公的施設の一つであり、鉄、コンクリート、ガラスなどのリサイクル素材を活用しています。また、地域冷房設備のほか、効率的な照明と給水システムを備えています。自然光を最大限に活かす設計で、各階の外周部分にオフィスや会議室が配置されています。画期的な地下型自動真空廃棄物収集システムが採用されており、すべての廃棄物を再利用できる仕組みになっています。ゴミはシステムによって直接地域の廃棄物処理施設に運ばれ、リサイクルおよび圧縮処理されます。LEEDはこのビルの効率を82％と認定しており、同様の床面積を持つ建物の中で最も高い効率性を誇るデザインの一つです。