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アブダビ
アルアイン・オアシス病院内にあるシェイクザイードマジリス(Sheikh Zayed Majlis)は、アブダビの緑豊かな庭園都市アルアインの歴史と発展、そしてUAEにおける現代医療の始まりを象徴する必見スポットです。オアシス病院の入り口にあるシェイクザイードマジリス(マジリスとはアラビア語で「座る部屋/居間」のこと)では、UAEの医療業界の発展におけるアルアインの歩み、そしてアブダビ首長国初の病院であるオアシス病院の重要な役割を伝える写真が展示されています。
シェイクザイードマジリスは、1960年にオアシス病院に与えるまでUAE建国の父、故シェイク・ザイード・ビン・スルタン・アル・ナヒヤーンが所有していた元の泥レンガ造りの建物を復元したものです。歴史を保存し父シェイク・ザイードの功績を称えるため、アブダビ皇太子シェイク・ムハンマド・ビン・ザイード・アル・ナヒヤーン殿下がこのマジリスの復元を命じ、オアシス病院に寄贈しました。
展示されている写真の貴重なコレクションは、時代ごとのアルアインの歩みを鮮明に物語っています。ここを訪れれば、この地域の人々が直面してきた困難や、地域の50年前と今のかけ離れた様子を知ることができます。
オアシス病院はアブダビ、特にアルアインの歴史において重要な役割を担っています。この病院を設立したのは医師パット・ケネディとマリアン・ケネディ。夫妻は、シェイク・ザイード・ビン・スルタン・アル・ナヒヤーンと兄シェイク・シャフブートの招きにより1960年11月にアルアインにやってきました。当時、地域の死亡率はかなり高く人口が減少していました。ケネディ夫妻のチームは、産科医療と小児医療の改善を軸に、地域初の現代医療制度の確立にじっくりと取り組んだのです。