bidaa bint saud

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アルアインから北へ25km、ビダー・ビント・サウド(Bidaa Bint Saud)は考古学好きな方ならぜひ訪れたい宝の山のような場所。鉄器時代の貴重な建築物、灌漑施設、5,000年前の青銅器時代の墓所が目を惹く、古代の隊商の拠点です。

この地域の大半を占めるのが、地上40mの高さにせり上がったガーン・ビント・サウドという岩場で、その上に石でできた古代墓所がいくつもあります。遺跡発掘調査では、陶器や石の器、短剣の刃、青銅の矢尻、様々な種類の数珠玉といった遺物も見つかりました。

ビダー・ビント・サウドは、アルアイン遺跡群の一部として、2011年にユネスコ世界遺産に登録されました。この遺跡の発見により、隊商の交通路や農民の集落があったという確かな証拠が明らかになりました。この集落の範囲はアルアインから北部首長国にまで及びます。この地に人々が住み着いたのは、地下水源をくんでトンネル経由で水を耕作地まで送る独特なファラジ灌漑水路を利用しようとしたのが大きな理由です。

石の器や宝飾類、道具などの出土品の一部は、アルアイン国立博物館で鑑賞することができます。